西尾正
 
公私混同著者紹介:

論創ミステリ叢書 (論創社)

西尾正探偵小説選 I

壊れた男たちの夢と幻想
怪奇の詩人による猟奇のエクリチュール
生誕100年目にして初集成!
(帯より)

▽収録
・創作編
陳情書
海よ、罪つくりな奴!
骸骨
土蔵
打球棒殺人事件
白線の中の道化
床屋の二階
青い鴉
奎子の場合
海蛇
線路の上
めつかち
放浪作家の冒険

・評論・随筆編
「談話室(一)」 「四月号雑感」 「探偵時評」 「作者の言葉」 「戦慄やあい!」 「再び「芸術作品の気品」について他」 「貝殻」 「談話室(二)」 「僕のノオト I」 「我もし人魂なりせば」 「行け、探偵小説!」 「新年の言葉」 「日記」 「ハガキ回答」

『日本怪奇小説傑作集2』に収録された「海蛇」を読んで興味を持った。この、濃い、物凄い画面描写がまた見たかった。
そう思っていたら、論創ミステリ叢書のラインナップに入っているではないですか。しかも二冊!
発売されたのでさっそく読んでみた。
良かったのは「海蛇」を除けば「骸骨」でしょうか。こういうのを期待してました。
「海蛇」で感動した部分の一つがクライマックスの画面描写の部分でした。
あんな情景、おどろおどろしくナマナマしい鬼気迫る情景が文章で表現可能なのか。と思った。
それが「骸骨」にも有りました。もちろん話の展開も良かったです。
他の小説も楽しく読めました。「打球棒殺人事件」は探偵小説的な部分は正直イマイチでしたが、後半の流れは好きです。
全体的はチグハグでイマイチ。その他は一定の濃さ重さのある小説でどれも興味深く読めるけれど突き抜けた感じはしません。
今回「海蛇」も再読。以前読んだ時はクライマックスは凄いと思ったのだけど、前半はちょっと退屈に感じたのですが、今回読んだ時は前半からぐわわっと来ました。
あれ、こんな凄かったっけ? どうも前回は作家の世界に入り込む前に前半読み終わってしまってたらしい。
再読して正解でした。二度目でラストも解ってるのにやっぱり凄かったなあ。。
今回は集成ということで始めっから西尾正ワールドに浸かってたのが良かったのでしょう。
「評論・随筆編」はいまいちだったので流し読み。しかし一読者として雑誌に投稿した文章まで残ってましたね。。

(2007/03/02 読了)
(2007/03/03 記)


西尾正探偵小説選 II

未読。

(2007/04/01 記)