オムニバス
 

日本怪奇小説傑作集(創元推理文庫)
日本怪奇小説傑作集1
(紀田順一郎・東雅夫 編)

イギリスに伍して、怪奇幻想小説の最も広大な沃野と、奥深い背景を備えている国は日本である。
民話、説話から近世の草双紙を辿り今日にいたるまで、妖異奇談の類は膨大な数にのぼる。
この傑作集は、日本の怪奇小説が最大限の面白さと多様性を発揮した、明治以降の精華を選りすぐったものである。
読者よ、本書を手がかりとして、”もう一つの文学史”の発見に到達されんことを。
(カバーより)

茶碗の中 小泉八雲 平井呈一 訳(岩波版)
海異記 泉鏡花
夏目漱石 「永日小品」より
森鴎外
悪魔の舌 村山槐多
人面疽 谷崎潤一郎
黄夫人の手 大泉黒岩
妙な話 芥川龍之介
盡頭子 内田百
蟇の血 田中貢太郎
後の日の童子 室生犀星
木曾の旅人 岡本綺堂
鏡地獄 江戸川乱歩
銀簪 大佛次郎
慰霊歌 川端康成
難船小僧 夢野久作
化物屋敷 佐藤春夫

読了。


日本怪奇小説傑作集2
(紀田順一郎・東雅夫 編)

日本の怪奇小説は、時代が下がるにつれ西洋の作品の色濃い影響のもと、題材手法ともに徐々に変化をとげてきた。
現在、海外でも受容され得るような普遍性を備えていることは注目すべきことだろう。
さらに表面上の類似性を超えた、日本の作品独自の雰囲気が存在しており、ジャンルとしての隆盛ぶりにおいても、欧米をしのぐものがある。
第2巻では戦中・戦後初期の傑作16編を厳選した。
(カバーより)

人花 城昌幸
かいやぐら物語 横溝正史
海蛇 西尾正
逗子物語 橘外男
鬼啾 角田喜久雄
幻談 幸田露伴
妖翳記 久生十蘭
怪談宋公館 火野葦平
三橋一夫
木乃伊 中島敦
人間華 山田風太郎
復讐 三橋由紀夫
黒髪変化 円地文子
その木戸を通って 山本周五郎
蜘蛛 遠藤周作
猫の泉 日影丈吉

読了。


日本怪奇小説傑作集3
(紀田順一郎・東雅夫 編)

明治以降、日本の怪奇小説は、怪異を客観化することで大きく革新された。
幻想の科学的な解釈。社会への合理主義から逸脱し怪奇を紡ぎ出す、意識の闇への沈潜。あるいは、疑問や躊躇を抱きつつ怪奇幻想を受容し肯定する懐疑精神・・・・・・。
さらに、戦後半世紀の変化が怪奇小説にさらなる変容をもたらす。ミステリ、SF等のジャンルを超えた作家たちによる、多彩な17編を収める最終巻。
(カバーより)

お守り 山川方夫
出口 吉行淳之介
くだんのはは 小松左京
山ン本五郎左衛門只今退散仕る 稲垣足穂
はだか川心中 都築道夫
名笛秘曲 荒木良一
楕円形の故郷 三浦哲郎
門のある家 星新一
箪笥 半村良
影人 中井英夫
幽霊 吉田健一
遠い屋敷 筒井康隆
縄――編集者への手紙―― 阿刀田高
海贄考 赤江瀑
ぼろんじ 澁澤龍彦
皆川博子
大好きな姉 高橋克彦

読了。


その他
てのひら怪談
(加門七海
 福沢徹三
 東雅夫 編)

2003年夏、てのひら怪談はインターネット上で誕生した。
オンライン書店ビーケーワンが800字=原稿用紙2枚以内というルールで開催した「ビーケーワン怪談大賞」が母体だ。
回を重ねるごとに、参加者の数も水準も飛躍的な向上をみせた同文学賞の応募作の中から、名作佳作を選りすぐって収録。
(カバーより)

掌編100作収録。お昼休みに東雅夫の幻妖ブログのお世話になっているので、つられて買ってしまった。
お金のない学生時代、素人の投稿作品集を買って読んだときの失望がある意味トラウマになっているので全く期待はしていなかった。
一編どんなつまらなくても800字だ。という後ろ向きの理由もあった。
思ってたより全然楽しめた。しかしやはり何か物足りない感じの作品も多かった。
しかし素人どうこういう前に面白い作品もあった。
「歌舞伎」「吉田爺」「連れて行くわ」「田んぼ」「あめ玉」
「歌舞伎」は読み終わった直後は全然感じなかったのでけど、時間が経つごとにぞぉ〜としてきた。
「吉田爺」は逆にイキナリぎゃ〜〜〜!って感じでした。恐るべし800字。
「連れて行くわ」は、え?そっち連れてけるのに最初にこっち着たの?っていう。なんか凄く健全な感じの展開が逆にとてもよかった。
「田んぼ」なんつーかこの皮肉っぽさがなんとも言えず好きです。
「あめ玉」蟻が良かった。
これをきっかけに更に投稿作も増えるでしょうね。多すぎると逆にやりにくくなるだろうし、今後どのようになっていくのでしょうか。

(2007/02/?? 読了)
(2007/03/03 記)