島田荘司
 
公私混同著者紹介:
 

島田荘司全集 (南雲堂)

島田荘司全集 I.

数年前から出る出ると言われていた全集。このたびようやくお披露目。
使用予定だったフォントが数年後無くなる判明したから再度組み直しになるといった情報が出たり、そもそも事前に出てたデザインと全然違うような気がしたり、まぁ色々あったのだろうことは伺えます。
再三の公式・非公式な発売予定発表と延期発表にファンはかなり振り回された模様。
収録は、
「占星術殺人事件」
「斜め屋敷の犯罪」
「死者の飲む水」
完全改訂版だそうで、、ニ段組の46判でこの厚さ、、改訂のパワーの程が伺えます。
改訂の内容は後書きで詳しく触れられています。未読の方は注意。私も改訂版は未読なので読んでません。 とりあえず私は、未読の作品を全集の発売に乗っかって読んでいけたらなぁと思っています。
月報は、島田荘司を(新本格を?)語る上では欠かせない、故・宇山日出臣さんとの対談。
なお、第一期十巻だそうな。

(2006/10/02 記)


御手洗潔シリーズ (講談社文庫)

占星術殺人事件

怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、六人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。
画家は密室で殺された。そして一ヵ月後には、六人の若い女性が行方不明!
奇想天外な構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。
(カバーより)

プロローグ

これは私の知る限り、最も不思議な事件だ。おそらくは世界にもまずめったに例を見ない不可思議犯罪であろうと思う。
事件は、昭和十一年(一九三六年)東京で起こった一種の猟奇犯罪的な連続殺人であるが、登場人物の誰にも犯行を成すことは絶対に不可能であり、犯人は完全に(この表現にいささかの誇張もない)見あたらなかった。
―(中略)―
しかも、この事件には詳細な記録が残されており、そのすべての手がかりが完璧に世間に公表されて、なおこの結果なのだから、まったく信じがたいほどに手強い代物というほかない。
この物語の進行においても、解答がなされるずっと以前に、読者の眼前に解決に必要なすべての手がかりがあからさまな形で示されるであろう。
(本編より)

序文がこれでつまらないわけないだろう。いやつまらなくても許せると思ってしまった。久々に最大級のインパクトを持って物語に入りました。
事件は大きく3つ分かれています。1.密室殺人、2.暴漢殺人、3.アゾート殺人。アゾートというのは物語上登場する意味での呼称。
肝心要のアゾートのネタは速攻で解ってしまったのが残念。必然的に1も解ける。で、2が最大の謎だったのですが、案外あっさり明かされて内容と共にさらに残念。
残念残念言っているがこの作品の持つ威力は只事ではない。私がアゾート殺人の謎が解けたのはこの作品を元にして作られたと思われる亜種に既に騙されていたからだ。
初見でこれを完全に看破できたならば見事という他無い。というか解ける解けない以前にもう拍手喝采ものだろう。私なんかは知っててもちょっと引っかかった部分もあったし。
物凄く辛いことをいうと御手洗達が実際に行動を開始するまでの展開がちょっと盛り上がりに欠けたかな。というところか。
ということで島田荘司初体験でした。ずーーーっと名前は知っていたのですが、最近のミステリ作品に魅力を感じることが少なかったのと、各所にある書評などを見て物凄く堅苦しいものをイメージしてしまっていたため敬遠していたのでした。
毎度のことながら自分の目で見て確かめる他ないのだなと。久々に謎に主軸を置いた純粋な推理小説を読んで感動しきりでした。
もっと早く読んでいれば良かった。いや、今が最高のタイミングだったかもしれない。ということで島田荘司一気読みが始まるのであった。

それはそうと、犯人の同じで○○さんが物凄く可哀想だな、と思いました。。

(2006/02/07 読了)
(2006/03/05 記)


斜め屋敷の犯罪

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流水館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が・・・・・・。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作。
(カバーより)

やられた。完全にやられた。幸三郎のクイズと、犯人はほぼ間違いないというレベルで判ったのだけど、第二の殺人の方法はさっぱり解りませんでした。
こ、こいつは。めっちゃくっちゃ好みのトリックです。最高です。そして完全純潔の推理小説的構成。これぞ本格推理小説ってヤツではないでしょうか。
インパクトでは占星術殺人事件には敵わないかもしれないけど、推理小説の醍醐味・純度ではこちらが上では無いでしょうか。
もう少なくとも御手洗潔モノは全て読まなくては! と決意させられた作品。

(2006/02/11 読了)
(2006/03/05 記)


異邦の騎士

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未読。

(2006/03/05 記)


完全改訂版
異邦の騎士

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未読。

(2006/03/05 記)


暗闇坂の人喰いの木

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読了。

(2006/02/14 読了)
(2006/03/05 記)


水晶のピラミッド

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読了。

(2006/02/22 読了)
(2006/03/05 記)


眩暈

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読了。

(2006/02/26 読了)
(2006/03/05 記)


アトポス

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読了。

(2006/04/02 記)


ネジ式ザゼツキー

記憶に障害を持つ男エドン・マーカットが書いた物語。 そこには、蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人口筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。 御手洗潔がそのファンタジーを読んだ時、エゴンの過去と物語に隠された驚愕の真実が浮かびあがる!
圧倒的スケールと複合的な謎の傑作長編ミステリー。
(カバーより)

この作品が文庫化されたことで久々に島田荘司を読む。相変わらず凄いです。
脳障害者との面談とその彼の書いた物語から過去に起こった事件を推理していったら、 過去に起こった奇怪な事件にぶつかり、またそれを解決する。
その過去の事件がまた、頭と体がネジ式になっている死体という、、、
頭と胴体に、雄ネジと雌ネジがハマっていて、装着できる。
謎の断片だけでもう面白い。しかもしごく論理的に解決されてしまうです。ビックリです。
島田荘司の凄いところは謎の色彩が解決後の色褪せず逆に光を増すことです。
過去にあった事件を解決するというストーリーも、なぜ頭と体がネジ式にされていたのか?という謎の根本的な構造も、既存といえば既存のもの。
でもそれを使うパーツや発想が並じゃない。なんで死体にわざわざネジを取り付ける必要があるんですか!? どっから出てきたんですか?
島田荘司一流の骨相学で肉付けされたソレは不可思議ながらも理に適っている。
最後ちょっと感動の展開といったところなのですが、そこら辺の盛り上げ方はイマイチな気がします。
私の感覚ではこの人の小説ではどうも感情を盛り上げられることは無いです。いや〜な気持ちになることはあるのですが。
最後の場面の見せ方がもうちょっと巧ければ完璧なのになぁ。感動の為のネタはいいと思います。だから我が儘言ってしまう。
兎に角、島田荘司を読むたびにまだまだミステリで奇抜なことが出来るんだなぁ、と思います。

(2006/10/25 読了)
(2006/12/30 記)


御手洗潔の挨拶

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-未読。

(2006/03/05 記)


御手洗潔シリーズ(角川文庫)

ロシア幽霊軍艦事件

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読了。

(2006/02/27 読了)
(2006/01/14 記)


ハリウッド・サーティフィケイト

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未読。

(2006/03/05 記)


セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

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読了。

(2006/04/02 読了)
(2006/04/02 記)