横溝正史
 
公私混同著者紹介:
正史に駄作なし。

角川文庫(横溝正史生誕百年記念)時からの装丁

八つ墓村

戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。
だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。
その後、不詳の怪異があい次ぎ、以来この村は”八つ墓村”と呼ばれるようになったという―――。
大正X年、落人襲撃の首謀者多治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。
そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った・・・・・・。
(ブックカバーより)

私はホラーというものが嫌いで、当然この「八つ墓村」が話題を呼んだときも耳を塞いでいた。
そのでも当時、耳に入ってきた情報は、”村人三十二人虐殺”。その後”村人皆殺し”に転化され記憶に残っていた。
もうそんなの読めるかと。しかし私は探偵小説というものに興味を覚え、そしてマンガ「金田一少年の事件簿」に出会う。
自然、金田一耕助という探偵さんに興味が湧いてきたのだ。
話に彩りを与える上のような昔話ほどには、実際起きた事件はおどろおどろしいものではなかった。
少なくとも私はそう感じだ。
私がこれを読んでいたときに、ホラー好きさんが「俺にとって、八つ墓村はホラーだから」と言っていた。
この微妙な言い回しでわかる通り、これはホラーだとは言い切れない。私はホラーではないと思いました。
恐怖的なことより、その渦中で頑張る主人公さんとヒロインさんに、そしてミステリー的な謎に意識が傾いていたせいかもしれません。
目的の金田一耕助さんはあまり出てきませんでしたが、とても面白かったです。
ちなみに、映画はホラーみたいなので見る予定なし。
ネタバレになるので書きにくいのですが、ヒロインさんの変わりようというか、成長振りというか、ちょっと無理があるんじゃないかと思いました。
私はそれ自体を楽しめたのですが。


本陣殺人事件

江戸時代から宿場本陣の旧家、一柳家。その婚礼の夜に響き渡った、ただならぬ人の悲鳴と琴の音。
離れ座敷では新郎新婦が血まみれになって、惨殺されていた。
枕元には、家宝の名琴と三本指の血痕のついた金屏風が残され、一面に降り積もった雪は、離れ座敷を完全に密室にしていた。
(ブックカバーより)

これは短編集、とまではいかないような気がしますが、
上の「本陣殺人事件」の他に、「車井戸はなぜ軋る」「黒猫殺人事件」が収録されています。
本陣殺人事件はミステリーのミステリー然とした作品。
上の説明では三本指の血痕の意味がわからないので補足。
事件直前に現れて消えるのですね。謎の三本指の男が。
この作品は金田一耕助の初登場作品になるそうです。最初から全開だったのですね横溝ワールド。
「車井戸はなぜ軋る」は少し変わった書かれ方をしています。
果たしてこの話に金田一を登場させる必要があったのか。
話的に少し無理を感じましたが、この話をああいう結論に導けるものなのかと驚きを感じました。
まさに豪腕。素晴らしいです。
「本陣殺人事件」では実際に存在する様々な探偵小説が話の中で話題になります。
話には必要なことだったのかもしれませんが、ここまでやるのは好きじゃないですね。


獄門島

獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされていたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。
『三人の妹たちが殺される・・・・・・俺の代わりに獄門島へ行ってくれ・・・・・・』
瀬戸内海に浮かぶ小島で綱元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。
だが、その後、遺言通りに悪魔のような連続殺人事件が!
(ブックカバーより)

これまた有名ですね。しかし、この獄門島。あまり読む気がしませんでした。
何故だか解らないのですが。ともかく結局は読みました。感想としてはとっても面白かったです。
が、同時に物凄く恐かったです。。
特に一人目の人が発見されたときは、、その絵が想像できてしまいまして、、ぶるぶる。
面白いと思うのは金田一耕助という探偵は失敗だらけなんですね。
現実としては失敗なんて言えない事なんでしょうが、普通の探偵小説には無いようなウッカリ。
もう、金田一さん金田一さん後ろ後ろー、みたいな。
そういうところをバッチリ書いておきながら、名探偵然として語らせるあたりが楽しいです。
初めは馴染めなかったですが。
全然「獄門島」と関係ないことばかり書いてますね。
島とか村とかそういう閉鎖的な舞台の人間模様が面白いです。
現代でも、そういうのって多分にあると思いますね。ウチの田舎なんか見ても。


悪魔が来りて笛を吹く

世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。
その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。
「これ以上の屈辱、不名誉にたえられない」という遺書を娘美禰子に残して。
以来、どこからともなく聞える”悪魔が来りて笛を吹く”というフルート曲の音色とともに、椿家を襲う七つの「死」。
旧華族の没落と頽廃を背景にしたある怨念が惨劇へと導いていく――。
(ブックカバーより)

密室。笛の音。謎の男。どこまでも探偵小説している小説だと思います。
私はマンガ「金田一少年の事件簿」を先に読んだ類の人なので、いかにも金田一クンしてるなぁという感想を持ちました。
当時のことはよく知らないので、やはり華族というものがよく解りません。
わからないけど面白いですね。
横溝さんの小説は、事件と事件の間に時間的間隔が置いてあることが多いですね。
小休止があって、その間に舞台が移ったりして。
物語中盤で舞台が別の場所に一旦移るのですが、そこのところがちょっと盛り上がりに欠けたと思います。
事件の背景を知るのに重要なところなんでしょうが。
ですが、そんな気持ちも最後の、フルート曲「悪魔が来りて笛を吹く」の謎が語られたとき吹っ飛びました。
もうコレだけで名作です。
追伸:ガマ仙人が気持ち悪いです。



犬神家の一族

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読了。

(2005/11/25 追記)
映画版(?)新装丁が出てたので画像追加。


人面瘡

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読了。


夜歩く

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読了。


迷路荘の殺人

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読了。


女王蜂

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読了。


幽霊男

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読了。


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読了。


悪魔の手毬唄

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読了。


三つ首塔

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読了。


七つの仮面

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読了。


悪魔の寵児

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読了。


悪魔の百唇譜

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読了。


仮面舞踏会

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読了。


白と黒

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読了。


悪霊島(上)

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読了。


悪霊島(下)

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読了。


病院坂の首縊りの家(上)

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読了。


病院坂の首縊りの家(下)

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読了。



双生児は囁く

「汁粉屋の娘」「三年の命」「空き家の怪死体」「怪犯人」「蟹」「心」「双生児は囁く」

帯「金田一さんも由利先生もいないけど、やっぱりこれは横溝だ。――三谷幸喜」

未読。

ノベルス版も持っているけれど、揃いの装丁なので購入。
しかし何故ここで『双生児は囁く』なのか。
(記 2005/09/10)


悪魔の降誕祭

「悪魔の降誕祭」「女怪」「霧の山荘」

帯「横溝の辞書には不可能なし。あるのはただ不可思議のみ。――逢坂剛」

緑304で持っているが、揃いの装丁なので購入。
まだ読んで無かったのでさっそく読む。
・・・「女怪」意外は光文社の『金田一耕助の新冒険』で原典に当たる短編を読んだんだった。。
それはそうと『双生児は囁く』につづき、何故ここで『悪魔の降誕祭』??
(記 2005/09/10)


殺人鬼

「殺人鬼」「黒欄姫」「香水心中」「百日紅の下にて」

帯、ここまで作家・有名人のコメントで揃いだったのに、映画「犬神家の一族」の宣伝に。。

緑304で持っているが、揃いの装丁なので購入。
『殺人鬼』は読んでないはずなので読もう!と思ったら全部春陽文庫のシリーズに収録されていて全部既読だった。。
(記 2005/11/25)


喘ぎ泣く死美人

「川獺」 「艶書御要心」 「素敵なステッキの話」 「夜読むべからず」 「喘ぎ泣く死美人」 「憑かれた女」 「桜の鉢」 「嘘」 「霧の夜の放送」 「首吊り三代記」 「相対性令嬢」 「ねえ!泊まってらっしゃいよ」 「悧巧すぎた鸚鵡の話」 「地見屋開業」 「虹のある風景」 「絵馬」 「灯台岩の死体」 「甲蟲の指輪」

未刊行作品をまとめたノベルス第2段の文庫化。
「燈台岩の死体」「甲蟲の指輪」の2作品が追加収録されました。
「甲蟲の指輪」は狭山市立博物館『金田一さん! 出番です-博物館で楽しむ横溝正史-』展 でパンフレットに載ったのを会期終了後に知って悔しがってた作品だったので嬉しい限り。
だが名作がまだまだ数ある中で何故このシリーズに今この文庫を?
最近の角川の動きは不思議だなぁ。。

(記 2005/12/30)


角川文庫(横溝正史生誕百年記念以前?)

幽霊男

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別の文庫で読了。


七つの仮面

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別の文庫で読了。