夢野久作
 
公私混同著者紹介:
「ドグラ・マグラ」で「犬神博士」


ドグラ・マグラ

「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1月、1500枚の書き下ろし作品として、松柏館書店から自費出版された。
<日本一幻魔怪奇の本格探偵小説><日本探偵小説界の最高峰><幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極>
とうたった宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、
毀誉褒貶が相半ばし、今日に至るも変わらない。
<これを書くために生きてきた>と著者みずから語り、十余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は、
狂人の書いた推理小説という、異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。
これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。
(カバーより)

ドグラ・マグラという題名は前々から知っていました。
ある日、読む本に飽いて書店をフラフラしている時に目にとまったのがこの本です。
背表紙の文句に惹かれるものがあり、ページをペラペラめくってみると、最初の巻頭歌が目に付きました。
「胎児よ胎児よなぜ踊る―――」
その歌もまた知っていたのでした。
他に探していた本が無くて迷っていたときでした。
もっと軽い小説を探していたはずなのに、これを買ってしまいました。
凄い始まりに期待して読み進めるうちに段々疲れてきました。
だがしかし後半の盛り上がりに夢中になり、そして最後の最後で脳天カチ割られました。
恐るべしです。恐るべし夢野久作。恐るべしドグラ・マグラ。
ただ感動。
・・・しかし、中間、一冊分ぐらい、どうしようもなくつまらないです。
必要な文なんでしょうけどさ。せめて半分ぐらい要約できるんじゃないかなぁと浅はかにも思ったり。
それもまた掌の上でしょうか。
上記の背表紙の文章は、作中の謳い文句と、紹介を書いた人の解釈がゴッチャになっていて、なんだか変です。
それもまたドグラ・マグラ!?


少女地獄

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押絵の奇蹟

[角川文庫 緑三六六 -1-]

「氷の涯」「押絵の奇蹟」「あやかしの鼓」

(2007/05/12 記)


犬神博士

[角川文庫 緑三六六 -2-]

おカッパ頭の少女のなりをした、踊りの名手、乞食芸人の美少年チイは、 アネサンマチマチを踊ってワイセツ罪でつかまるが、超能力ぶりを発揮して当局者をケムにまく。 つづいていかさま賭博を見破ったり、右翼玄洋社の壮士と炭坑夫とのケンカを押さえるなど大活躍――。
大衆芸能を押さえようとする体制の支配に対して起ちあがる民衆の、バイタルでエロチックな底辺のエネルギーを、 北九州を舞台に、緻密で躍動的な文体で描き出す、夢野文学傑作の一つ。
(カバーより)

何を読もうか迷ってるときに本棚で目に付いた『犬神博士』。
夢野久作の中でも有名な作品だが、、ちくま文庫の全集を除いては現在新刊での入手は不能のようである。
だからか、有名だけど、それなり、と思ってのが甘かった。。メチャクチャ面白い!
何故これを絶版にしておきますか角川文庫。
現在いろいろ面倒そうな単語がいっぱい書かれてるせいでしょうか。
とにかく現在、通勤中、心は北九州である。

・・・

メチャクチャむちゃくちゃ面白かった!! うわぁ、、もっと続けて欲しかったなぁ、、この話。

全然関係ないが、、、
CLAMPのマンガ『ちょびっツ』の、可愛いモノがみんな「ちぃ」だという彼の根っこにあるのが、幼き日の犬神博士(幼名:チイ)だったら面白いヤダなぁ。。それでいくとあれは犬耳。

(2007/05/12 記)