兎死して狐泣く うさぎししてきつねなく

同類が蒙った災いを、我が身に置き換えて嘆き悲しむこと。
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狐と兎は食う者と食われる者の関係だが、この場合は共通の敵・猟師の存在がある。

異表現:狐死して兎悲しむ狐死して兎泣く


兎の罠に狐がかかる うさぎのわなにきつねがかかる

キツネを捕るために仕掛けた罠に、思いがけずウサギがかかってしまった。
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その1:思いがけない幸運が舞い込むこと。
その2:ありえないことのたとえ。

異表現:鰯網で大功鰯網へ鯨がかかる
類語:棚から牡丹餅。雀網に鶴がかかる鰯網で鯨捕る


兎に祭文 うさぎにさいもん

ウサギにありがたい祭文を聞かせてやっても、理解できない。
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我の強い人間に、善意から忠告しても聞く耳を持たない。言うだけ無駄。

類語:犬に論語馬の耳に念仏牛に経文猫に小判豚に真珠


兎も三日なぶれば噛みつく うさぎもみっかなぶればかみつく

おとなしいウサギでも、三日間もなぶられれば怒って噛みつく。
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我慢にも限度がある。

異表現:なぶれば兎も食いつく。
類語:仏の顔も三度。一寸の虫にも五分の魂。


兎を見て犬を放つ うさぎをみていぬをはなつ

その1:過ちを犯しても、まだとりかえしがつくこと。
その2:状況を見極めてから対策を講じても、間に合うこと。
その3:手遅れのこと。

異表現:兎を見て犬を省みる兎を見て鷹を放つ兎を見て犬を呼ぶ


烏兎 うと

中国神話では、太陽には3本足の烏、月には兎が棲んでいるという。
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月日のこと。「烏兎匆々うとそうそう」は「月日の過ぎるのは早い」という意味。


株を守りて兎を待つ くいぜをまもりてうさぎをまつ

一度成功した方法を頑なに繰り返すしか能の無い愚か者を揶揄していう。

異表現:守株。


鹿を逐う者は兎を顧みず しかをおうものはうさぎをかえりみず

大きな利益を求めている者は、小さな利益には目もくれない。


貂なき山に兎が誇る てんなきやまにうさぎがほこる

テンはウサギの天敵。つまりウサギよりも強い。
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優れた者がいない場所で、つまらない人物がいばっていること。

類語:鼬なき間の貂誇り鷹のない国では雀が鷹をする貂なき森の鼬鳥なき里の蝙蝠鼬ない間の鼠


二兎追う者は一兎をも得ず にとおうものはいっとをもえず (ヨーロッパ)
He that hunts two hares at once will cath neither.

同時に二つのモノを得ようとすれば、どちらも中途半端になってしまい、結局どちらも手に入らない。

類語:虻蜂捕らず


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